186.bz

texts - 0309

2003/09/18 Thu

えらく久しぶりですが本関係の話です。「186め遅れていやがるな」と思いながら読んでください。ここ五ヶ月分の本からお薦めのものだけ取り上げます。

シェイマス・スミス『わが名はレッド』

某読書会で課題本にあがったので読むことに。や、元々読もうとは思っていたのだけれども。そんな訳で『Mr.クイン』読んでないけどとりあえずこの作品を読むことになりました。

良くもこんなに迂遠で胡乱な犯罪計画が立てられるものだ。や、誉めてるんですよ。言うなれば大根と割り箸とボルトとアルミホイルを見せられて「さぁ何が出来るでしょう?」って言われてわくわくして見てるとそれは見事なオブジェが出来上がる。〆が中途半端なのはどうにかならんかな。陳腐過ぎる。

偽日記に出ていたA4の紙一枚で空間を演出するゲームを思い出したり。

G・K・チェスタトン『四人の申し分なき重罪人』

2500円高い。けど面白い。ブラウン神父シリーズを5冊読んで、創元の他の四冊を読もうかなどうしようかな、と迷っている方にはまずこちらをお勧めしたい。創元の訳よりも読み易いですよ、これは。

で、本編の紹介。相変わらずの逆説的なお話が四話。大人の為の童話と言ってもいい。収録されているのは「新聞記者のプロローグ」、「穏和な殺人者」、「頼もしい藪医者」、「不注意な泥棒」、「忠義な反逆者」、「新聞記者のエピローグ」 もうタイトルからして良いや。さぁタイトルから中身を想像してみやがれ。想像の一歩先を行くぞ、チェスタトン。

四編全て素晴らしいが、敢て一つ選ぶならば「忠義な反逆者」 パヴォニア王国に暗躍する反逆者四人はどこから現れどこへ消えるのか? さぁ、読め。

佐藤和歌子『間取りの手帖』

変な間取りを集めた手帖。風呂だけ別。ベランダ100畳。そんな部屋が100個も載ってます。

装丁も洒落た一品也。

2003/09/17 Wed

さて、9/12〜13に掛けて変格だと勝手に決め付けて購入した三冊を読了した訳ですが、どうも本格というものを掴んだ気になれません。西澤保彦は小説としての完成度にばかり目が入ったし、小森健太郎はもう駄目ぽだったし、霞流一は笑いばかりが先行してしまって、それどころじゃない。

やはり、サンプルがたった三冊だということが問題なのかも知れませんね。特に186というのは普段変格をまったく読まない野郎なので、語ろう、考えようという物事に対する認識度の絶対量の少なさはまだまだ否めない。変格三冊で変格が語れるなら、こんなに苦労はしていないと思われます。

もちろん、変格だけで語れるとも思っていませんが、この後には本格ミステリにも繋げて行く予定ですので、変格に比重を置くことはおそらくは間違っていないはず。本格を方法論として小説にもっとも多くかつ有効に取り込んでいるのは、色々な意味でも変格なのではないでしょうか(変格のすべてが本格ミステリである、と言いたい訳では無い)。

ということで、自分自身初めての試みですが、紅蓮魔デーというのに参加してみました。大体cssで書いて、htmlの方をちょこっと修正しています。ま、適当に。

で、ものの見事にシカトされる→186仕方なく煙草をふかす→サイト閉鎖、という流れが容易に感じ取れるのはなぜだ?

夜中にまた続きますが、次にアクセスした時に404NotFoundとなっていても探さないでください。つーか、数時間で反応を求めようというのが間違っている訳だが。


つぅ訳で誕生日おめでとうございます。紅蓮魔氏@WOODSTOCK1979

追記:woodstock.htmlにおいてあります。

2003/09/14 Sun

またリンク集を弄りました。

で、ついでにサムネイル版作ったのです。リンク集2という名前にしときました。気が向いたらミステリ系のサイトでもやるかもね。